つつい皮ふ科形成外科クリニック

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形成外科

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形成外科

当クリニックで取り扱う疾患は以下のとおりです。

●後天的な状態 (保険適応)

  • けが・やけど(熱傷)などの外傷、陥入爪・ひょうそう、キズあと(腹部手術痕・ヤケド痕等)、瘢痕拘縮(ひきつれ)、ケロイド。
  • 皮膚にできた腫瘍:特に顔、手足など目立つところ(皮膚のあざ 母斑、粉瘤、皮膚腫瘍 全般)
  • 老人性眼瞼下垂
  • 腋臭症(ワキガ)

など体表面にかかわる変形、醜状全般を取り扱います。

●先天的な状態(保険適応)
まぶたの変形(眼瞼下垂など)、みみの変形、唇の変形、手足の変形など

全身麻酔など必要な場合は、基幹病院の形成外科を紹介します。

やけど(熱傷)について

家庭でできるやけどの応急処置について教えてください。
まず、冷たい水で冷やすことです。 衣服に火がついた時はもちろんですが、熱湯をかぶったような時でも、衣服の上からとにかくすぐに冷たい水をかけることが重要です。やけどの部分を冷やすとやけどの深さが進行するのを止めることが出来ます。 またやけどの痛みに対しても非常に効果があります。冷却水で手っ取り早く簡単なのは手足なら水道を流しっぱなしにして、水をかけることです。 また、きれいな容器に水を満たしつけるのも良いし、水につけられない場所なら清潔なタオルを使って冷やすのも良いでしょう。 冷やす温度は、10~15℃くらいがよいといわれ、10~20分くらいが必要でしょう。 冷やしたあとは何もつけないで清潔なタオルで創部を覆い病院にいくことです。 消毒薬をつけることは必要ありません。強い殺菌力の薬は創に対しても障害があります。 今でもやけどに味噌や油を塗ってくる人がありますが、逆効果ですので絶対やめてほしいものです。
浅い小範囲のやけどの場合はどうですか?
やけどしたところを水道などでよく洗い流します。その次に、抗生剤の入った軟膏をぬってガーゼをかぶせて軽く包帯を巻きます。 創からの分泌物がなくてガーゼの表面が乾いているようならば4~5日してから包帯を交換します。一番下のガーゼが乾いて創にくっついているような時は無理に取らないでそのままにしておいて、その上からガーゼを当てたまま包帯をします。 10日ぐらいで自然にガーゼがはがれてきます。 4~5日後になっても分泌物でガーゼがぬれているような時はやけどが深いか、感染している可能性が強いので素人治療では無理です。必ず医師の治療を受けて下さい。
やけどの深さに関して、どう判断したらよいのでしょうか?
やけどは深さによってI度からⅢ度まで分けられています。 I度は表皮まで、Ⅱ度は真皮まで、Ⅲ度は皮下組織まで達しています。 やけどの深さはどの位の熱さのものが、どの程度接触していたかで決ります。 一番浅いI度では、やけどをした部分が赤くなってヒリヒリ痛みます。海水浴での日焼けなどと思ってください。ほうっておいても自然に治りますが、保湿剤など皮膚を保護する外用剤をぬったほうが良いでしょう。 Ⅱ度のやけどは、水ぶくれ(水疱)をつくりますが、浅いⅡ度と深いⅡ度に分けられていて症状も治り方もかなり違います。 あさいⅡ度のやけどは水疱のところが赤みがあってい痛みが強く、適切な治療がされると、おおよそ2週間で上皮がはってきて、ほとんどあとを残さないで治ります。 ふかいⅡ度の場合は赤みが少なく、むしろやや白っぽくみえ痛みも少ないのが普通です。 水疱の下に死んだ皮膚の白っぽい痂皮(かさぶた)ができます。これがとれると下に皮膚がはってくるわけですがそれまでにかなり日数がかかり、治った後にもかなり目立ったあと(肥厚性瘢痕)を残します。 したがって深いⅡ度の時は次に述べるⅢ度のやけどと同じように植皮が必用となることも多いのです。 ここで重要なことは同じⅡ度のやけどでも深さによってきずあとが残るか残らないかの決定的な違いがあることです。 かりに最初は(受傷時)浅いⅡ度のやけどであっても不適切な治療のために深いⅡ度のやけどになってしまい、きずあとを残してしまうこともあります。このためやけどは初期治療が最も大切になります。 やけどを良く理解していてやけど治療の経験が豊富な医師の治療を受けられることが大切です。 Ⅲ度になると、受傷時は白っぽく乾燥した状態で、あまり痛みはありません。 組織が死んで、むしろ痛くないこともあります。このため、軽いやけどであると誤解する患者さんもいます。 しばらくすると、その部分は壊死におちいり、深い潰瘍を形成してきます。 皮膚が全部やられてしまうので、ごく狭い範囲の場合をのぞいて植皮が必要となります。 以上のやけどの深さの判断は、実は早期では難しいことが多く、受傷後2日から2週間ぐらいではっきりしてきます。
やけどが重いか、軽いかの線をどこに引くのですか?
I度はのぞいてⅡ度Ⅲ度のやけどを合わせて体の面積の15%以上あれば、重症と考えられ入院して積極的な治療を行なわないと生命の危険があります。 小児や老人の場合は10%くらいでもショックになることがあり入院が必要となります。 またもっと小範囲のものでもⅡ度やⅢ度の深い場合や、体の部位によって、たとえば顔や手のやけど、肛門部、陰部のやけどの場合も入院した方が良いでしょう。
重症のやけどと思われる場合はどんな病院で治療を受けるのが良いでしょう?
形成外科のある綜合病院が一番適していると思われます。
やけどの後遺症はどんなものがありますか?またどのように治療するのですか?
やけどの後遺症として一番問題になるのは、治った後のきずあとの醜さと、創部のひきつれのために関節の動きが悪くなったり、形が変わったりすることです。 しばらく経過を見て瘢痕が目立つようなら、この瘢痕を切り取って皮膚移植をするか、範囲が狭ければ縫合します。手術の是非の判定は難しいものですので形成外科の専門医に相談されることをおすすめします。
どのようなやけどの時に植皮が行なわれるのですか?
やけどがある程度以上の深さになると植皮をしなければいつまでも創がふさがらなかったり、たとえ創がふさがっても醜いきずあとを残したり、ひきつれのために、関節の動きが悪くなったりします。 形成外科の進歩によって植皮の技術も進歩したため、通常の植皮でつかないということは、あまりなくなりました。しかしむずかしい手術であることにはかわりがありません。皮膚をうすく採って植えたり厚く採って植えたり、いろいろの方法が行なわれます。 植皮した場所は約1週間は包帯で圧迫して固定します。皮膚がつけば約1カ月で普通に使えるようになります。

老人性眼瞼下垂

形成外科の手術の中で、高齢化に伴って多くなってきたものに、上まぶたが下がってきて目が開かなくなり視野が狭くなってしまう眼瞼下垂症があります。
眼瞼下垂には原因がいくつかありますが、老人性眼瞼下垂で手術される方が最近は増えています。
もちろん昔からあったのですが、これまでは「年だから」で済ませ、手術を行なう方は少なかったのです。
今は高齢化になったことと、QOL(生活の質)をしっかり考えられるようになったことが相まって、手術される方が増えたと思います。
形成外科の手術の中には美容と判断され、保険の対象外のものもあります。眼瞼下垂の場合は、まぶたの皮 膚の切除だけでOKであれば「しわ取り術」の範囲になり、保険の対象外で自費になります。
しかし、まぶたの筋肉まで切除する手術になると、本格的な眼瞼下垂の手術で、保険の対象となります。
眼瞼下垂の手術法には「眼瞼挙筋短縮術」と「眼瞼挙筋前転術」の2つの術式があります。
まぶたを開けたり閉じたりする眼瞼挙筋が伸びてしまっているので、1つはこれを切除して短くし、睫毛近くにある瞼板の上1/3の部分に挙筋を縫い合わせます。もう一つは挙筋を折り畳んでつり上げる方法です。
老人性眼瞼下垂の場合、挙筋を折り畳む方法で十分挙筋作用を取り戻すことができます。
手術に要する時間は片方で20~30分、両まぶたで一時間弱の手術です。